Gorah's Wings

True Self True Life  今目覚めの時

ハワイ島の旅-マウナケア-

ワイピオ渓谷の乗馬ツアーがキャンセルになり、

レンタカーでハワイ島を一周した後は、

夜中2時出発のマウナケア・サンライズツアーだった。

お月様が綺麗に見えていたので、お迎えが来たら、すぐに出発かと思いきや、ご相談があると…

前日は、山頂では積雪があり、道が凍っているために、山頂への道路が閉鎖しているとのこと。

なので、山頂の手前のオニヅカセンターで日の出を見るか、ツアーをキャンセルするか、日をずらすか、

いづれかを選択することになった。

お天気は回復傾向だったので、サンライズツアーではなく、サンセットツアーに振り替えさせてもらった。

部屋に戻って一眠りして、朝目が覚めたら、時間が限られていたので、

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瞑想の丘で瞑想をして、ショッピングセンターに行って、昼食とお土産を買って、速やかに用事を済ませて、ツアーに臨んだ。

ツアーは盛況で、私たちを含め10名の参加だった。

疲れと寝不足気味で、車の中ではウトウトしたが、

マウナケアは4205mと富士山より高く、意識的に呼吸しないと生命機能が低下してしまうと聞き、

眠気と闘いながら、目的地まで向かった。

中継点であるオニヅカセンターに到着し、そこで夕食のお弁当などをいただき、1時間以上滞在。

そこですでに3000m以上標高があったので、体が慣れるまでそうやってある程度の時間をかけるのだそう。

車で一気に登るので、体に負担になるのは想像できる。

1時間が経過し、いよいよ山頂に向けて出発した。

山頂に近づくに連れて、植物が減り、岩肌だらけの道をどんどん進んで行った。

山頂付近は、何百万年前の自然がそのまま残っているので、今後はその状態を残すために、手を入れないで保存していくとのこと。

私にとってThe ハワイ というべき Hawaii 78 という歌があるが、
https://youtu.be/5ZOAiSP1MGs

キングカメハメハが戻ってきたら、彼は今のハワイを見て、なんと言うだろう?

という歌なのだが...

自然や聖地を大切に残していくということは、今いる私たちが意識を向けて本気で取り組めば、可能なのだと感じる。

近代化が進み、便利な世の中になるのは結構なことなのだが、大切にしてそのまま残していくものは残していく。

私たちは、どういったものに価値を見出していくのか?

流されるばかりでなく、一人一人が考えて行動していくことが何より重要な時代が到来しているのではないか。

そういった意味で、マウナケアがありのまま自然の状態で保存されると聞いてホッとした。

山頂には、世界中から集まった天文台が13機、日本のすばるもあった。

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そして、キングカメハメハが、天からのご神託を受け取るために登った場所もあった。

しばらく待っていると、夕日が空の色を変えながら、地平線にゆっくりと沈み、

グリーンフラッシュという、太陽が完全に見えなくなる瞬間の神秘的な現象が現れた。

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山頂の気温は、-5℃。

カメラを構える手は、すぐに凍えて動かなくなった。

太陽が沈んだのを見届けて、再びオニヅカセンターまで降りて、今度は星空観測。

360度のパノラマは、ほぼ雲ひとつない絶好の状態だった。

現地でも、久しぶりの好条件と聞いた。

シリウス、火星、プレアデス星団天体望遠鏡で見せてもらった。

暗闇が増すにつれて、星の数がどんどん増えていく。

そして、天の川。

その昔、夜空を見上げた時に、なんとなく宇宙と隔たりを感じたが、

今回は宇宙と自分が違和感なく繋がっている感覚があって、嬉しくなった。

宇宙の全てを頭で理解しているわけではないが、

私自身が無限に広がる宇宙であるという感覚。

夜空に隙間なく埋め尽くされようとしている星々を見ながら、充足感に満たされた。

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山頂は、風速50mの風が吹き、間もなく再び閉鎖になったと伝えられた。


<続く>


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