Gorah's Wings

True Self True Life  今目覚めの時

3年ぶりの山

 

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コロナ禍で、ずっと行けなかった山。

 

山小屋には寝袋持参という噂も耳にしており、

 

なんだかんだで控えていた登山。

 

夏休み前の平日なら、空いているだろうと決行。

 

梅雨に逆戻りした雨続きで、天気予報も刻々と変わる。

 

1日目雨、2日目曇り、の予報で行く。

 

午後に立山駅に到着したのもあって、バスの中はガラガラ。

 

久しぶりのバスは、シートやテレビなどの高級感が増して快適でした。

 

霧がかかる中、バスは進む。

 

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室堂に着くと、雨は降っているが視界はそれほど悪くない。

 

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室堂周辺は、お花がたくさん咲き乱れていました!

 

最近は、梅雨明けを狙って、7月下旬以降に行くことが多かったのだが、

 

今回少し早めに来たことで、懐かしい花たちをみることができた。

 

雨ではあったが、気分を良くして進む。

 

翌日の雄山に向けて、一の越山荘へ向かう。

 

お花を見るのに足を止めたり、雪渓が8ヶ所あったので、

 

コースタイム1時間のところ、30分オーバーで到着。

 

人はいるが、かなり少なく、一人で一部屋を使った。

 

人に気を使わずに済むのでありがたかった。

 

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天気は回復傾向で、夕方には、一の越からは、富山平野富山湾が見えた。

 

夕陽に照らされて、反対側の山もこんなふうに。

 

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日が落ちると、膝がガクガクするほど冷えて、フリースを持ってこなかったことを後悔。

 

翌日のご来光に期待して、早めに就寝。

 

目覚ましが鳴る前に目が覚めて、窓の外を見ると曇っている。

 

誰かこの暗闇の中、他に登る人がいないか耳を澄ますが…物音がしない。

 

暗闇で一人で1時間登るのは、さすがに怖いと思って、やめようと思った。

 

でも、だんだん明るくなって来て、気持ちが上向きになる。

 

準備して外に出ると、登る稜線に人はやはりいない。

 

しかし、下を見るとヘッドライトの明かりがいくつか見えて、こちらの方に向かってくる。

 

それがわかって、とうとう登り出した。

 

躊躇したせいで、コースタイム丁度の1時間しか日の出時間までない。

 

久しぶりの登山で、体力がどこまであるのか、自分で確かめながら登る。

 

途中、水分不足からか、何度も吐き気がして、

 

スポーツドリンクを時々補給して、紛らわす。

 

道を逸れることなく、無事に日の出時間4:44に頂上に到着。

 

しかし、ガスの中だった。

 

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たった一人で、しばらく待つが、一向にガスが晴れず、諦めて下山となった。

 

下山途中で、一気にガスが晴れて、太陽が現れる。

 

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懐かしの剱岳もその雄々しい姿を見せた。

 

山荘で朝食をとり、今回は足鳴らしとばかりに、さっさと下山した。

 

前日は、雨でじっくり見ていなかった景色や花をゆっくり見ながら歩く。

 

今年は、コバイケイソウもたくさん咲いていた。

 

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可憐なお花がたくさん。

 

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室堂に着くとまだ8時台。

 

みくりが池のほとりのベンチに座って、しばらくゆっくり景色を見ることにした。

 

立山は、どこを見ても本当に絵になる。

 

今の時期は特に、雪が所々に残っていて、緑とのコントラストが、また美しい。

 

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18歳の時に、初めて立山に来たなあ…と物思いに耽っていると、

 

隣のベンチにいた女性が話しかけて来た。

 

このお姉さんは、室堂のホテルに住み込みで勤めている方で、今日はお休みで、散策しているのだと言う。

 

聞くと、息子さんと私は同じ歳で、このお姉さんは、私の母と同じ歳だった。

 

すごくお元気で、冬になれば長野のスキー場で、働いているのだと言う。

 

山での、こういった利害関係の全くない、山好きという共通点だけでの楽しい会話は、

 

山以外にはなく、ホッとする。

 

雪渓の上をすたすた歩き、今でもコースタイムで山は登ると言う、この強者のお姉さんは、

 

あっという間に私の視界から居なくなった。

 

その方と分かれて、歩いていると、見知らぬすれ違った人が、雷鳥がいると教えてくれたので、そこに向かう。

 

雷鳥は、本来お天気が悪い日にしか出てこない。

 

こんなラッキーなことは、そうない。

 

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子供を2匹連れていた。

 

雷鳥は、私たちが手を出さないことを知っているので、脅かさなければ目の前にいても自分たちの好きなように過ごす。

 

雷鳥を見届けても、まだ10時台。

 

今度は、弥陀ヶ原にワタスゲを見に行こうと思った。

 

ワタスゲは、早い時期にしかない花で、ここ何年もさっぱり群生で見たことがなかったからだ。

 

弥陀ヶ原に着くと、ポスターに自然観察員が案内してくれるというのを目にして、飛びついた。

 

関西から来たという20代くらいの、一眼レフカメラを首から下げた女性お二人とご一緒した。

 

立山は初めてというお二人は、所々で足を止めて、カメラのシャッターを押しまくっていた。

 

私も、弥陀ヶ原でも、最近は見たことなかったお花がたくさん咲いていて、テンションが上がる。

 

白い可憐なタテヤマリンドウ

 

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解説員の方は、この花は天気が良くないと咲かないと教えてくれたが、あちこちにたくさん咲いていた。

 

そして、ゼンテイカもたくさん。

 

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そして、お目当てのワタスゲも(^^)

 

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ハクサンチドリ、テガタチドリ、ノビネチドリ、ハンサンボウフウ、タテヤマウツボグサ、イワイチョウツガザクラ、などなど。

 

1時間があっという間で、お昼になったので、やっと帰る気になった。

 

お天気は不安定だけど、7月上旬あたりは、お花がたくさん見ることができて、お勧め。

 

次回からは、早めに山に行くとしよう。

 

 

white-mountain.info