先日、3年ぶりで、白山に登った。
いつまで登ることができるのか、最近では毎回そんなことを考えながら登る。
だから、今回がもしかしたら最後かもしれない、と噛み締めながら登る。
毎年1、2回は、山に登っていたのが、コロナ禍に至ってからは、山に登らないどころか、運動不足。
夏に登った立山は、距離が短かったのもあってか、コースタイムで雄山まで行くことができた。
しかし、今回は、、、
白山は、室堂まで登りコースタイム4時間半。
私にとっては長い。
足がどこまで持つか、不安がよぎる。
いざとなれば、引き返すのも想定して臨んだ。
立山で多少足慣らしにはなったのかもしれない。
甚之助小屋までは、順調に。
しかし、そこからが一気にペースダウンしてしまい、足が思ったように前に出なくなってしまった。
気を緩めると、転倒や滑落しそうで、集中力を切らさないように注意した。
実際、目の前で足が滑って、転倒して、谷へ体が落ちそうになった人がいた。
一歩一歩、ゆっくりでもいいと思って、ひたすら室堂を目指す。
何人もの人に先を越された。
でも、焦らない。
自分のペースで、登ることを貫いた。
結局、休憩時間も入れて、6時間ちょっとで室堂到着。
山小屋施設の方から、部屋に案内されてる途中、
「大変だったね」と声をかけてくれた男性がいた。
私が苦しそうに登っている様子をどこかで見かけた方だろう。
「はい」と、大きく頷いて、返事を返す。
山では、見ず知らずの人と、心を通わせるこういった会話があちこちである。
今回も、県外から来た母と娘さん親子とか、
女性の友人二人組とか、
女性一人で来た人とか、
ご来光や食事、お茶の時間に、一緒に楽しいひと時を過ごした。
山は、大自然に触れて、
太陽の神々しさを感じて、
それだけでなく、人とのあたたかい交流が、
自分らしさを取り戻させる。
翌日は、4時前に起床して、山頂へ。
雲海から日が昇る。
みんなの歓声があがる。
見たいものが見れて、満足する。
あとは、足元に気をつけて、下るのみ。
前日夜に、あまりの足の疲れと、痙攣で、レイキを1時間ほど自分で流していたので、調子は良かった。
前回は、膝や股関節が、下山途中で力が入らなくなってしまったので、二の舞にはなりたくなかった。
今年の天候のせいか、枯れすぎのナナカマドを残念に思いながら、マイペースでゆっくり下る。
甚之助小屋で、兵庫から来た二人組の人たちと、テーブルを相席して、お茶をしながら会話が弾んだ。
さながら、観光大使にでもなったかのように、北陸の名所をお話しさせていただいた。
こうやって下山でも、休憩を十分とったので、足が笑ってコントロールが効かなくなることはなく、無事到着。
来年は、計画的にトレーニングしてから登ります。
WhiteMountain