ナースの仕事の中で、患者さんの話を聞く、という場面が多くある。
病気を持つ方は、内面に不安や恐怖、後悔、怒り、悲しみなど、
さまざまな乗り越えるべきハードルがあり、
もちろん自力でなんとか乗り越えることができる方もいれば、
周りのサポートを得て、乗り越えていく方もいる。
ナース経験が浅かった頃は、患者さんから心のうちを打ち明けられても、
ただ話を聞くばかりになるか、
根拠もなく未来に期待するような話をするしかなく、
自分の非力さに打ちひしがれることが多々あった。
仮に経験を十分に積んだとしても、
そこには、こんな病気でこんな状態だったら、
こんな予想がつくから、こうした方がいい、
ということが言えるようになるかもしれないが、
それは統計学で言えるようなことであり、
それはそれで役に立つだろうけど、小手先のことにすぎない。
そういう話でも、未来に希望が持てるのだったらいいけど、
そうでなかった場合、すごく患者さん自身は揺らぐ。
今までの人生を振り返ったり、
今置かれている状況を直視せざるおえなくなり、
今まで考えなかったことを考え始める。
それでも、なんとか前向きに心を持っていくことができれば、本当に素晴らしい。
もう何十年も前から、「スピリチュアルケア」という言葉が使われているが、
自分自身の本質への理解があると、そういう問題は多少なりとも解決できるのではないかと感じている。
理解はあっても、そう簡単にはいかないかもしれないけど、
知らないよりは絶対にいい。
地球最古の帝王学(=アデプトプログラム)は、そういう根本のことを伝えています。
だから、ナースも尊い仕事だけど、これを伝えることの方がもっと大事だと真に思う。
伝えれば伝えただけ、人は救われるから。