アスワンダム、アスワンハイダムが作られるときに、
水没してしまう遺跡に救済措置が取られました。
移築です。
その一つがアブシンベル神殿(3200年前建築)。
ラムセス2世が建築した神殿の中でも、一番大きくて、
ナイル川の上流に位置しています。
大神殿の像はエジプトの方角を見ています。
実はこの4つある像、すべてラムセス2世。
右から左に向かっていくに従い、
年齢が上がっていきます。
つまり右側が一番若いラムセス2世ということです。
3番目は残念ながら、崩れて落ちていますが、
移築する前から崩れ落ちていて、
それを忠実に再現しています。
前方に何やら石の物体が見えますよね。
そして中央下に出入り口がありますが、
ラムセス2世の誕生日である
2月22日、或は10月22日、
入口から太陽の光が神殿の奥深くまで射し込み、
そこにある像を照らします。
理由はわかっていません。
ちなみに
移築するときに1036つのパーツに切断されて、
再度つなぎ合わされたわけですが、
その時に使った接着剤は
なんと日本製だったそうですよ(*^^)