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ハトシェプスト女王葬祭殿

ハトシェプスト女王葬祭殿(3000年前)/デイル・アル=バハリ

ハトシェプスト女王は、歴史上記録に残っているという意味で、唯一の女性のエジプトのファラオでした。
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ハトシェプスト女王は、夫のトトメス2世の死後に即位したトトメス3世の治世を奪って王位についたと言われています。

自分とトトメス2世の間に生まれたネフェルウラー王女と婚姻して即位したのがトトメス3世だったのですが、まだ王が幼いということで、摂政になりました。

古代エジプトでは、王位継承権は王妃から生まれた長女が持っていたので、トトメス2世も王位継承権を持つハトシェプト女王と婚姻して王になることができたのです。

ハトシェプスト女王は、もともと政治にたいへん関心が深く、自ら王と宣言し、摂政からファラオになってしまいました。

もともとファラオは、男性がなるものだったので、ハトシェプスト女王はつけ髭をしたり、上半身裸であったり、ネメスという頭巾をかぶるなどして男装していました。

女王の治世は約20年続いていたと言います。

その間、一度も戦争することはなく、内政と交易に重点を置いた国政を行いました。

しかし、トトメス3世が再び実権を取り戻すと、一気に遠征隊を送り出し、領土拡大の戦争を17回も行い、古代エ

ジプトのナポレオンと言われるほどでありました。

写真は、ハトシェプスト葬祭殿。

葬祭殿は、ファラオの葬儀の時に1回のみ使われます。

葬儀の後は、神殿になります。

というのは、葬儀の時にいろんな神々がやってきて、特別に用意された部屋に入り、そのままそこを見守るようになるからです。

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