ハワイ島といえば、女神ペレ。
キラウエア火山にいると言われている。
昨年はこの火山の噴火で、溶岩が流れ出し、
家をなくしたり、多くの被害があったが、
今は落ち着いていて、火口近くにも行ける状態だった。
10年前に行った時には、
小さな地震が断続的にあって、
火口付近も立ち入り禁止だった。
その時は仕方なく、ジャガーミュージアムから火口を長い距離を置いて見渡す感じだった。
今回は、昨年の噴火で火口が大きくなって、
地震もなく落ち着いた状態で、
際まで寄って、火口を見ることができた。
火口のあちこちから蒸気が昇りたち、地球がまさに今生きているという感覚を覚えた。
火口周辺から海に向かって流れ出たマグマの跡、つまり黒い溶岩も広がっていた。
溶岩で埋め尽くされた地表は、時間の経過とともに次第にひび割れて隙間ができ、
そこからまた新たな命が芽生えていく。
植物の再生力は素晴らしく、
地球の生命力の強さを感じた。
こんなにも生命力をダイレクトに感じる場所は、そうないのではないだろうか。
この写真の場所からは、割れた地表から蒸気が出ていて、
その蒸気を直接浴びることができる。
たまたま発見した場所で、あまり人がいなかったので、友人とその蒸気を全身で長い時間浴びることができた。
硫黄棚という場所に行こうとして、その途中で見つけたポイントだった。
マサラダを食べた後、ワイピオ渓谷の観光が水かさが増して中止になったので、
ドライブがてら行ったハレマウマウ火口。
途中はずっと雨だったが、火口についてからは、不思議と雨が止み、
女神ペレの歓迎を受けたのかもしれないと思った。
<続く>