Gorah's Wings

True Self True Life  今目覚めの時

佐渡島⑥ -ときの森公園-

源泉かけ流しのお宿を後にして、向かったのは ”ときの森公園”。

いよいよトキです。

佐渡と言えばトキ。

2003年に「キン(雌)」が死んでから、日本の野生種は絶滅しましたが、

現在中国に生息しているトキと遺伝子的に同じという。

トキは、飛来して遠くへ行くこともあったので、

大陸との行き来もあったのだろうと言われています。

佐渡以外にも、昔は日本海側や東北でよくトキが見られていたらしく、

ここ地元の能登にもいました。

能登輪島市の市鳥は ”トキ” であり、

いしかわ動物園には、現在トキが飼育されています。
鳥インフルエンザで一気に感染することを防ぐための対策)

佐渡でのトキ保護、繁殖の努力により、

現在野生下のトキは、200羽を越えています。

そのほとんどは佐渡にとどまっているそう。

トキが、個体数を減らしたのは、開発や農薬が一因とされていますが、

野生のトキを昔のように増やすために、佐渡全体での取り組みがいろいろなされています。

おそらく、佐渡が昔の日本の原風景の多くを残し、

自然環境にも多くの配慮をすることによって、

そうやって、もしかしたら私達が忘れてないがしろにしてしまっているものを、

大切にすることによって、トキが生きていけるようになったのではあるまいか。

地元の方々は、

「トキのためにしているのだけれども、結局は自分たちの為にもなっているんです」

とおっしゃっていました。

本当の豊かさとは、こういうことなのかなと私は思いました。

便利さを追及した結果、なにか犠牲になっていることがあるとしたら、

見直すことも必要なのではないでしょうか?

物事は、自然は、循環します。

やがて、私達が行ったことは、自分の身に還ってきます。

できるのならば、自分たちのことだけではなく、

地域や、日本全体、他の国々、地球全体を視野に入れて、

人間だけでなく、他の動物たちや、植物たち、他の生き物たちと共存するという視点で、

物事を考えて、行動していきたいですね。

結果、私達も巡り巡って、恩恵を受けることになるでしょう。

佐渡へ行って、自然の美しさ、水のおいしさ、伝統文化の息づかい、食べる物のおいしさを堪能しましたが、

そこには、トキと人間のかかわりが深く関係しているのだと感じました。


さて、職員の方が、放鳥したトキが隣の神社にいると教えてくれて、

帰り際に寄ってみました。


北前船で、佐渡と交流があった名残でしょうか。

菊理媛のお導きだったのでしょうか。

トキは見つけられませんでしたが、

おいしいソフトクリームを見つけて、最後の佐渡でのお楽しみとなりました。


【番外編】

実は、フェリー乗って、新潟港に着いてから、金沢へ戻ってくる際に、

立ち寄ったところがありました。


森の中の水中美術館。

水槽の中に、流木やコケ、草、生き物などを入れて、

自然の循環するシステムをその中に入れてしまうのですが、

その美しさと言ったら、見応えがあります。

友人に勧められたのですが、

ここでも、佐渡と同じ、循環というキーワードが出てきました。

植物が光合成をして、酸素を出し、それを魚やエビが取り入れる。

魚やエビたちは、藻を食べて、それ以上増えないようにしながら、生きている。

魚やエビたちの出した排泄物は、植物が栄養にして成長する。

それが、一つの水槽で見ることができるので、

小学校だったか、幼稚園だったかにも設置しているとか。

確かに、美しいだけではなくて、そういう循環サイクルを目の前にして

学べます。

そして、水槽の水が臭くありません。
 
無料で、週末に見学できます。

お手軽サイズもあり、簡単に自宅で始めることができるものもあるとのことです。