ここ金沢市に、昨日4/13緊急事態宣言が出されました(石川県・金沢市独自の宣言)。
不要不急の外出は避けるようにと、今日お昼に地域放送でもありました。
宣言通り、事態は深刻になりつつあります。
というのは、私は医療現場にいるために、その影響を肌で感じているからです。
病院は今大変な状況になりつつあります。
今のうちに食い止めないと、本当に大変なことになります。
東京とか他では、もうそうなっているのかもしれませんが。
私の勤めている病院は、
ある専門病院なのですが、
マスクや予防衣、ガーゼといったものが不足してきているからです。
マスクは、1日3~4枚使用していたのが、週に2枚の配布(今週から)。
予防衣は、1日3~4枚使用していたものが、2枚に(今週から)。
ガーゼにおいては、業者に発注しても届かない状況です(少し前から。もしや手作りマスクに使われてますか⁇)。
病院というのは、常に院内感染(うつらない、うつさない)を考えて業務を行っていますが、
その手段としての、マスクと予防衣が不足しているというのは、
周囲及び自分自身への感染のリスクを高めていることになります(コロナからだけでなく)。
そうならないように、マスクは自腹で用意、エプロンはなるべく取り替えない、
ということをしています。
先日、コロナ関係の疑いの方が治療にいらしていましたが、
すぐそばまで、コロナウイルスが近づいてきているのをひしひし感じながら仕事をしています。
日本看護協会会長のお話では、
コロナ患者の医療には、通常患者2人に対して看護師1人のところ、4倍の人数確保が必要だと言っています。
これは、相当な負担です。
実際に、病院内でその人数を賄うとすると、、、
今までやっていたことが手薄になるということが起こっているとのことです。
急がない手術を先送りしたりとか、いろいろ工夫はしているようですけど。
看護師の人数の確保、
マスクや予防衣の確保(大阪では未使用のカッパを集め始めました)、
エクモ(体外型膜型人工肺)を使うにしても、
その台数の確保や扱える人の確保(石川県には今そんなにないです)、
など、課題はすでに満載で、これ以上どんどん感染者が増えて、
重症者が増えれば、今までの医療提供は難しくなります。
そして、それが続けば、医療者は疲弊し、医療者自身がコロナウイルスに感染しやすい状態となります。
医療者が医療提供できなくなると、、、どうなるか想像がつくと思います。
普通に生活しているだけだと、このような切迫するような状況はわからないと思います。
でも、身近に迫ってきています。
今ならまだ何とかできるのではないかと思います。
今大事なのは、自分がもしかしたら、症状がなくても、
コロナウイルスに感染している可能性があるかもしれないと思って、
日常生活を送るということです。
日本では、症状がかなり進まないと、検査ができないし、
検査したとしても結果は出るのが遅く、正確さも70%程度らしいです。
検査をしてもしなくても、
症状があってもなくても、
コロナウイルスに感染しているかもしれないと考えて、生活することです。
具体的には、
外出は食料調達だけ。
外出するならマスク着用。
手洗い、うがいの励行(帰宅時・食事前・適宜)
金沢市のコロナウイルス感染率は、東京都を抜いて、一番になっています(4/12)。
稲葉昌美