日本人であることをどういうときに意識しますか？
生まれたときから、日本で育ち、日本人の中で生活して、当たり前すぎて、よく分からないできたと思います。
海外旅行に行って外国人と話すこともありますが、人種が違うくらいの感覚だけで、やっぱり日本人であることを実感できないできたのだと思います。
皆さんは如何でしょうか？
先週あるテレビ番組で天皇陛下のお話になりました。
トーク番組でしたので、何人もの人が天皇陛下のことについて話していました。結構辛辣な発言をする方もいますので、私はてっきり、天皇制について批判するような方々ばかりだと思って聞いていたら、みな違ったので驚きました。
天皇陛下を日本にとってとても大切な存在と捉えていたのです。その理由についても語られていました。今までそういう風に話している人を見たことがなかったので、本当に新鮮でした。
私が中学生のときに社会の先生から、「天皇とは日本国の象徴」であると教えられ、分かるような分からないような、難しい表現で、結局分からないみたいな、そんな感じでした。
第2次世界大戦までは、天皇は神の如く日本人に扱われてきました。
天皇陛下は、毎年新嘗祭で2時間正座して神様に祈りを捧げるのだそうです。一体何のために？詳しくは知りませんが、いつも日本や日本国民、世界の人々のことを考えているので、そういったことをお祈りしているのではないでしょうか。
今年で陛下は在位20年で、その中で皇后様がこういう言葉を述べられていました。「陛下と共にこの国の人々の資質を信じ，これからも人々と共に歩んでいきたいと思います。」
今の日本の経済であるとか災害、社会をご覧になってのお言葉だったと思います。この方たちは、常にこういうことを心に思って今まで来たんだと、思いました。今までの皇族の方々のいろいろな場面が思い出されました。そして私なりに納得できました。
日本という国は、天皇陛下・皇后様がいて、その方たちに見守られて成り立っている国なんだと初めて感じました。
他の国はどうなのでしょう？よく知りません。
昔友人が、日本人に生まれてよかったと言って、環境のよさ、教育レベルの高さ、生活水準の高さ、治安の良さなどを挙げていましたが、私は他の国に生まれたとしたら、それはそれで適応して、やっていけそうだけど、と特に日本人に生まれたことに対してなんとも思っていませんでした。
しかし、先日何気なく見たその番組で意識が変わってしまいました。
日本人に生まれて良かったかも。日本で、日本人として、初めて地に足が着いた感じがした瞬間でした。
