あなたの住んでいる町が、映画の舞台になったら、どんな変化があるでしょうか?
それまで、単に住み慣れた、特に害もない、何の変哲もない、ただの町、
そう思っていた町が、突然映画の舞台になり、
映画監督の目で町が何かしら印象的に描写され、
役者たちによって、美しく表現されたとしたら??
田舎育ちの私は、田んぼや畑がすぐそばにある環境で育ちました。
小さい頃から身近にあるものは、あって当たり前、
そこに特別の感動や思いは、あまりないかもしれません。
もしかしたら、なにかの事情で、
その土地を失うようなことがあれば、
その時は、その町のことをもっと、特別な思いで見るようになるかもしれません。
例えば、いつもは何も思わなかった、山やそこに流れる小川、
道端に普通に咲いている花や、いろんな生き物たち。
そういうものが一つ一つ、愛おしく、ありがたく感じるようになるかもしれません。
人間とは愚かなもので、失って初めて気づくことが、多々あります。
今回は、失うということはないのですが、ものの視点が変わるというお話です。
実は、今日、私の生まれ故郷が舞台になった映画が、
全国に先駆けて地元で公開されました。
先に言ったように、田舎なんです。
観光地もありません。。。
ただ、歌手の一青窈さんのお母様が、町のご出身だったのです。
一青窈さんのお姉さんの妙さんが、エッセイストで、
妙さんの出した本をもとに映画化されたのです。
町の映像が流れると、あちこちから、ぼそぼそと声が聞こえてくる。
あれは、誰だとか、どこだとか、いつだとか、
おそらくそんなことを、みなさん口にしていたのだろうと思います(*^^)
その声を聞いて、「結構町の人、見に来ている!」と思いました。
後で知ったことですが、映画鑑賞バスツアーみたいなのを組んで、
団体で来ていたようです
映画は、お母様と台湾人のお父様のドラマチックな出会いから、
お母様とご姉妹の絆をお料理を通して、描いたものです。
お母様の生き方、素敵でした。
役を演じた河合美智子さんも、舞台あいさつにお越しになっていたのですが、
とてもハートフルで、素敵な方でした
今は、脳出血の後遺症で、リハビリ中ですが、
早く元気になって、仕事復帰していただきたいです。
一青窈さんの歌も、とても優しい歌でよかったです。
ちなみに、窈さんの歌で「ハナミズキ」という歌がありますが、
良川駅(映画で出てくる故郷の駅)で、聞くことができます
「花見月」という地元の部落名でもあります。
地元ではなまって「はなんずき」と呼んでいます
この映画をご覧になった、地元の方々、
少し地元のイメージが変わったのではないでしょうか?
こじんまりとした田舎から、開かれた田舎へ。
自分たちの住んでいる土地を愛すること。
そして、自分自身を愛すること。
もっと、堂々と、自信を持って、自分たちのことを広く表現していいと思います
私自身もそうなんですけどねっ
いやいや、私達だけでなく、みんなそうなんですよ
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