先日、実家の地域の春祭りがあり、
姪っ子と甥っ子が、笛や太鼓で参加すると言うので、
隙間時間ができたので、行ってきた。
春祭りをじっくり見るのは、何十年ぶりだろうか。
何ヶ所かに、こういった旗が立てられていた。
誰か知っている人がいないか、探してみたけど、
よくわからない。
風貌が変化してしまったか、本当に知らない人ばかりなのか。
掛け声や、鐘、笛の音が、懐かしい。
子供の頃は、獅子舞を見過ぎて、
つまらなく思ったものだが、久しぶり見るといいものだ。
子供の頃には気づかなかったことが、目新しく目に映る。
次の用事があったので、早々に退却。
家までの道を歩いていると、
こぢんまりと景色が小さくなっていた。
こんなに狭い道だったかな?
中学生の頃から見ると、体が大きくなったから、
きっとそのせいだろうと思った。
新緑の気持ちいい空気が流れる中、
ふと用水路を見ると、何かいる!
これまた何十年ぶりかに見た、タニシだ‼︎
このところ、探してもいなかったので、
環境汚染で、きれいな水にしか生息できない生き物は、
もうこの辺では生きることができなくなってきているのだろうと思っていたので、
とても嬉しかった。
ここにもいる、あそこにもいる、
とあちこち立ち止まりながら、見ていると、
少し離れた向こうの道の真ん中で、
こちらの方を見ている人がいる。
祭りの行方を確認している風だった。
多分あの人は、一番古い幼馴染のお兄さん。
これまた何年ぶり?何十年ぶり?だろうか。
軽く会釈すると、会釈で返してくれたが、
多分誰だかわかってないだろうな。
今度、その幼馴染とは会う予定だから、話のネタにするとしよう。
しばらく行くと、またタニシを見つけたので、
今度はしゃがんでマジマジと見ていた。
ゆっくりだが、動いている。
すると、後ろで声がして、
振り返ると、今度は、2番目に古い幼馴染のお母さんと妹さんがいた。
4年ぶりくらいか?
あらー、と声を上げて久しぶりの再会に沸く。
自分の不可解な姿を慌てて説明する。
幼馴染のお母さんも、もう何十年もタニシを見ていないと言って、妹さんと共に、見入る。
メダカもいて、セリも生えていて、
この辺の水がきれいになったようだと、みんなで喜んだ。
コロナで、この3年間は、ほとんど外食していなかったけど、
これから少しずつ出歩く予定とのこと。
ひとしきり話をして、お別れした。
まるでタイムスリップしたかのような1日だった。